冷蔵庫を買取に出す前に、簡単にメンテナンスしておくと、買取価格が高くなることって知ってる?
知ってる知ってる!でもそれって、簡単にじゃなくて徹底的にメンテナンスしたらどうなるの?
確実に買取価格が高くなるとは言えないけど、業者の印象は間違いなくよくなるでしょうね。
そうなんだ!誰かプロ並みの掃除方法を教えてくれないかなあ……。
そこで私の出番。リサイクルショップ店長の私が、プロの冷蔵庫掃除術を教えちゃいます!
よっ!待ってました!
冷蔵庫を高く買い取ってもらう方法!売れる基準や買取相場も詳しく解説でも紹介したように、中古冷蔵庫の買取価格には傷や汚れの有無、冷蔵庫内の臭いの度合いがある程度影響します。
そのためリサイクルショップなどの中古家電販売店の店頭に並ぶようなレベルまで掃除をしておけば、それが買取価格に反映される可能性は十分あります。
とはいえ、高価な専用の道具や洗剤を購入をしてまで掃除をしてしまうと、掃除のコストが掃除によってアップする買取価格を上回る可能性があります。それでは意味がありません。
そこでここでは、冷蔵庫掃除のプロであるリサイクルショップの担当者に協力を仰ぎ、極力お金をかけず、かつ徹底的にきれいにする方法を紹介します。
絶対にきれいにできる!プロ直伝冷蔵庫掃除術
プロ並みのクオリティでもお金はかからない
リサイクルショップが仕入品の冷蔵庫を掃除する際の方法を使えば、確実に買取業者の印象を良くすることができます。なぜならリサイクルショップは消費者から買い取ったり、卸業者から仕入れたりした冷蔵庫を、倉庫などで動作チェックやメンテナンスを行ってから売り物として店頭に並べているからです。
「プロの掃除方法では、高価な専用の道具や洗剤が必要になるのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし後で紹介するように、冷蔵庫の掃除で使う道具はすでに家にあるものも多く、なくても100円均一やホームセンターで比較的安く手に入るものばかりです。
確かにプロとは違って慣れていないため、時間はかかるでしょう。しかしあまりお金をかけなくても、しっかりきれいにすることは可能なのです。
掃除を始める前の注意点
しかしきれいにできると言っても、そもそも今から掃除をしようとしている冷蔵庫が買取価格のつかない品物の場合、掃除をする意味がありません。買取価格のつかない冷蔵庫をいくらきれいにしても、買取価格は上がらないからです。
では買取価格がつくかどうかは、どのように判断すればいいのでしょうか。下表にリサイクルショップや不用品回収業者が、冷蔵庫の査定時に買取OK・買取NGを判断する際に基準とするチェックポイントをまとめました。掃除を始める前に、まずこちらをチェックしておきましょう。
チェックポイント | 買取OK | 買取NG |
---|---|---|
動作 | ・ちゃんと冷える ・製氷機能などが正常に使える |
・冷えない(冷蔵室+3〜6℃以下、冷凍室−18℃以下) ・製氷機能などが正常に使えない。 |
臭い | 気にならない程度の臭い。 | 刺激臭がする。 |
汚れ、傷 | 汚れは少なく、傷は小傷程度。 | 目立つ汚れや傷がある。 |
付属品 | 欠損はない。 | 欠損がある。 |
製造年 | 5年以内。 | 5年以上。 |
※業者によって詳細は変わる場合があります。
これらのチェックポイントのうち、いずれか一つでも「買取NG」の項目があった場合、十分に掃除をしていても買取価格がつかない可能性が高いと言えます。その場合は高く売るよりも安く処分することを考えましょう。以下のページではなるべくお金や手間をかけずに洗濯機を処分する方法を紹介しているので、そちらを参考にしてください。
掃除をしても買取価格がつかないこともあるんだね。
どんなにきれいでも、動かない冷蔵庫は中古品として売れないからね。
確かにそうかあ……。
掃除の前に準備しておくもの
5つのチェックポイント全てが「買取OK」だった場合は、いよいよ掃除の準備に入りましょう。以下の道具が、冷蔵庫掃除のプロが使っている道具です。
これを見れば、どれも安くて簡単に手に入るものばかりだということがわかるはずです。非喫煙者の方の場合はライターオイルがどこに売っているか知らない人もいるかもしれませんが、100円均一でも取り扱いがあるので、お店の人に案内してもらいましょう。
冷蔵庫掃除は9ステップで進めよう!
道具の準備ができれば、次はいよいよ掃除本番です。冷蔵庫掃除は以下の9ステップに従って進めていきます。
1.冷え具合のチェック
2.部品のチェック
3.全てのパーツを外す
4.外したパーツの掃除
5.冷蔵庫本体の掃除(内側)
6.冷蔵庫本体の掃除(外側)
7.水受けトレイの掃除
8.水分をタオルで拭き取る
9.各パーツを元どおりにする
以下でやり方を一つずつ確認していきましょう。
冷え具合のチェック
温度計を入れて、庫内の温度が十分冷えるかを確認します。十分冷えるかの目安は冷蔵室が+3〜6℃以下、冷凍室が−18〜−15℃以下です。この数字の根拠はJIS規格ですが、冷蔵庫のサイズや温度の計測状況などによって変動するため、ここでは幅をもたせています。
正確に庫内の温度を計測する場合は、なるべく外の空気の影響を受けないよう、以下の方法で計測します。
1. 100ml程度の水をコップに入れ、冷蔵庫中断のトレイ中央に一晩置く。
2.翌朝容器に温度計を入れ、約3時間置く。
3.約3時間後にドアを開け、庫内に置いたまま素早く温度を確認する。
もしここで明らかに基準に達していないと、買取NGと判断される可能性も高くなります。その場合は先ほども紹介した通り、安く処分する方法を考えるようにしましょう。
<大型冷蔵庫の注意点!>
・自動製氷機付き冷蔵庫の場合は、温度チェックと同時に製氷タンクに水を入れ、きちんと氷が作られるかを確認しておく。
部品のチェック
続いて各部品のチェックを行います。この際チェックするのは、冷蔵庫内の棚やその他の部品が不足していないか、破損していないかです。破損がなければ問題ありませんが、破損がある場合は、メーカーやホームセンターなどでの交換も視野に入れましょう。
しかし交換は有償になる場合が多いため、あらかじめ買取業者に見積もりを依頼して「この部品を交換したら、買取価格はいくらアップしますか?」と聞いておきましょう。こうしておけば、余計なお金の負担をカットできます。
なおメーカーや販売店の保証期間が残っている場合は、無料で部品の交換ができる可能性もあります。有償で交換する前に保証書の確認も忘れず行なっておきましょう。
<大型冷蔵庫の注意点!>
・冷蔵庫下、もしくは冷蔵庫内にあるベースカバーがあるかどうかを確認する。
・棚の数が多く、奥行きもあるため、見逃しの内容部品のチェックは入念に行う。
・自動製氷機能付き冷蔵庫は製氷機の部品が揃っているか確認する。
全てのパーツを外す
冷蔵庫の電源を切り、冷蔵室、冷凍室全てのパーツを外していきます。棚に関しては機種によってはガラスの場合もあるため、作業時は注意が必要です。
冷凍室、野菜室の扉はスライド式になっているので、扉自体を外すことができます。できるだけきれいにするために、引っ張り出して外しておきます。
この際外したパーツに破損等がないかを確認します。
<大型冷蔵庫の注意点!>
・大型冷蔵庫は引き出しや棚の数が多いため、最後に元に戻す際にどのパーツがどの場所にあったかを忘れやすい。あらかじめ写真などを撮っておくと、スムーズに戻せる。
外したパーツの掃除
ステップ3で外したパーツを一つずつ掃除していきます。水を使いながら掃除するためにも、お風呂場などに持ち込んで行うと効率が良いでしょう。食材のカスなどを洗い流し、こびりついた汚れは洗剤とスポンジで落としていきます。頑固な汚れはメラミンスポンジや歯ブラシを使って取り除きましょう。
洗い終わったら水を切ってタオルで拭き、風通しの良い場所などで乾かします。
冷蔵庫本体の掃除(内側)
続いては冷蔵庫本体の掃除です。リサイクルショップは倉庫などで冷蔵庫を掃除するため、水をかけながら掃除を行えますが、一般家庭ではなかなか同じようにはできません。そのため以下の手順でまずは内側の汚れを落とします。
・洗剤を含ませたスポンジで内部を掃除する。
・乾いたタオルで洗剤を拭き取る。
・水で湿らせたタオルで内側全体を拭く。
・最後に乾いたタオルで乾拭きする。
パッキン部分は埃・カビ・食材のカスなどがたまりやすいため、歯ブラシや綿棒を使って入念に落としておきます。なおパッキンが切れている場合は、買取NGになる可能性が高いので、このタイミングであらためて確認しておきましょう。
<単身用冷蔵庫の注意点!>
・冷凍庫に霜がついている場合、あらかじめ一度電源を落とすなどして霜を溶かしておく。
・霜を鋭利なもので落とそうとすると、冷凍庫内に傷がついてしまい、買取不可になる危険がある。
冷蔵庫本体の掃除(外側)
冷蔵庫外側も内側と同様洗剤で汚れを落としていきますが、シールなどが貼り付けられている場合は洗剤だけではなかなかきれいに落とすことはできません。その際はライターオイルをタオルに染み込ませて、こそげ落とします。ただしこの際ライターオイルを使いすぎると冷蔵庫の塗装が剥がれる恐れがあるので、くれぐれも注意しましょう。
またもし冷蔵庫に直接水をかけられる環境にあっても、冷蔵庫背面にあるコンプレッサーに絶対に水をかけないようします。ここに直接水をかけると冷蔵庫の回路がショートし、買取価格がつくはずだったものが買取NGになってしまうからです。
<大型冷蔵庫の注意点!>
・脚立を使用すると楽に掃除ができる。
・ベースカバー下に水受けトレイが付いているタイプは、このタイミングで掃除しておく。
水受けトレイの掃除
冷蔵庫背面についている水受けトレイを外して掃除をします。場合によっては掃除をしても黄ばみが取れないものもありますが、その際は無理にきれいにする必要はありません。また外すためにはドライバーが必要な冷蔵庫もあります。その場合はプラスドライバーを使って外します。
ただし、冷蔵庫によっては非常に外しにくいものもあります。水受けトレイを壊してしまうと中の水がコンプレッサーにかかる危険性もあるため、無理はしないようにしましょう。
水分をタオルで拭き取る
外したパーツや冷蔵庫内、冷蔵庫の外側など、掃除をした箇所全てを改めて乾いたタオルで拭き、水分を取り除きます。
各パーツを元どおりにする
最後に各パーツを元どおりにして、冷蔵庫の掃除は完了です。リサイクルショップではこのあとも全ての扉を開けっ放しにして、水が奥にたまらないよう土台に木の板をかませてしばらく放置します。
しかし一般家庭ではこのようにするわけにはいきませんし、買取業者の査定時には担当者がしっかり冷えているかを確認します。そのため一般家庭の場合は中に入っていたものを元に戻し、電源を入れ直しておきます。
まとめ
くるりの言う通りに掃除したら、まるで新品みたいになったよ!でも……。
どうかしたの?
頑張って掃除したんだし、できるだけ高く売りたいなあ。
それなら便利なサービスがあるわよ。
どんなサービス?
冷蔵庫の買取業者に、インターネットを使って一括で見積もりを取るサービスがあるの。
冷蔵庫を時間と労力をかけて徹底的に掃除をしたのなら、なるべく高い買取価格で売りたいと思うはずです。そのためには複数の業者から見積もりを取る必要がありますが、自分で相見積もりを取るためにはさらなる時間と労力が必要です。そこでおすすめしたいのがリサイクルページのサービスです。
リサイクルページでは、洗濯機の買取に対応している全国のリサイクルショップや不用品回収業者、便利屋などを簡単に見つけることができるだけでなく、情報や写真を送るだけで一括見積もり依頼をすることも可能なのです。冷蔵庫を高く売りたいという人はぜひ活用してください。
これなら高く買い取ってくれる業者を、簡単に探せるね!
そうなの!ぜひ活用してね!