ねえくるり、電子レンジをきれいに掃除するのに、いい方法って知らない?


もちろん知ってるわよ。リサイクルショップの商品をメンテナンスしてるからね。


さすが!ぜひとも教えてください、先生!


まっかせなさい!

器から飛び出した食べ物がさらに加熱されることで焦げたり、揚げ物などを加熱することで跳ねた油がこびりついたり……電子レンジは何かと汚れやすい調理家電の一つです。しかし直接器ごと加熱できることもあって、こまめに掃除をしているという人は少ないのではないでしょうか。

しかしいざ汚れに気づくとなんとかしてきれいに掃除したくなるのが人の性です。また電子レンジを買い替えるために、今あるものを売りに出そうという場合も、やはりきれいにした方が買取価格が高くなる可能性もアップします。

そこで今回は、リサイクルショップのメンテナンス担当者に協力を仰ぎ、電子レンジを徹底的に掃除する方法を聞いてきました。といってもやり方は難しくなく、基本は以下の2ステップでOKです。

1.レモン水、重曹水などをレンジでチンする
2.汚れが浮いたら洗い流してしっかり拭き取る

以下各ステップのポイントについて解説していきましょう。

INDEX
  1. 電子レンジの掃除は「最初のチン」にかかっている
    1. 電子レンジ掃除の基本は「最初のチン」
    2. 汚れのガンコ度別「最初のチン」
  2. 汚れの拭き取りは雑巾×霧吹きで!
    1. しっかり拭き取らないと元の木阿弥
    2. 拭き取る順番は上→横→下
    3. こまめな掃除がきれいなレンジを維持する
  3. それでも落ちない汚れに効く!2つの最終奥義
    1. 問答無用で汚れを浮かせる「洗剤パック」
    2. 汚れを根こそぎ削り取る「使わなくなったカード」
  4. まとめ

電子レンジの掃除は「最初のチン」にかかっている

電子レンジを開いている女性

電子レンジ掃除の基本は「最初のチン」

インターネットで電子レンジの掃除方法を検索すると、様々な方法が紹介されています。しかし電子レンジの掃除の基本は、拭き掃除をする前にしっかりと汚れを浮かせるための「最初のチン」にあります。

汚れと洗剤の関係

電子レンジにこびりついている汚れは大きく「油汚れ(酸性)」と「たんぱく質汚れ(アルカリ性)」の2種類に分けられます。酸性の汚れはアルカリ性の成分、アルカリ性の汚れは酸性の成分に弱いとされています。

電子レンジの掃除で「最初のチン」をするのは、アルカリ性もしくは酸性の成分を含んだ液体を加熱して蒸発させ、汚れを浮かせるためなのです。この基本さえ押さえていば、電子レンジ掃除の8割は終わったと言っても過言ではありません。

汚れのガンコ度別「最初のチン」

「最初のチン」で加熱するものには、水やクエン酸、お酢、レモン果汁、重曹などが挙げられます。「水なら実質無料だし、水でやろう」と思う人もいるかもしれませんが、それではきれいにならない汚れもあります。なぜなら汚れの種類によって、使うべきものが変わるからです。

汚れのガンコ度 「最初のチン」で加熱するもの
うっすらと見える程度の軽度の汚れ
こびりついたたんぱく質汚れ クエン酸、お酢、レモン果汁
こびりついた油汚れ 重曹

上表は汚れのガンコ度別に、「最初のチン」で加熱するものをまとめたものです。水は中性なので軽い汚れしか取り除くことができません。一方クエン酸やお酢、レモン果汁を溶かした水は酸性なので、たんぱく質汚れを落とすことができます。

しかし油汚れは酸性なので、同じ酸性のクエン酸、お酢、レモン果汁では落とせません。そこで重曹を溶かした水の出番です。重曹はアルカリ性なので、酸性の油汚れをしっかり浮かせることが可能です。

へえ〜、洗浄力のあるものなら何でもいいってわけじゃないんだね。


そうよ。汚れの種類にあったものを使うのがコツなの。


でも、水に溶かしてチンするだけって、めちゃくちゃ簡単でいいね。


うん。でも汚れを浮かしただけじゃ掃除は終わらないわよ。きっちり拭き取ることが大事。


次はステップ2だね!

汚れの拭き取りは雑巾×霧吹きで!

霧吹きと雑巾

しっかり拭き取らないと元の木阿弥

電子レンジ掃除第二のステップは「汚れが浮いたら洗い流してしっかり拭き取る」です。第一のステップでしっかり汚れを浮かせられていれば、あとは拭き取るだけですが、ただ濡れた雑巾やキッチンタオルで拭き取るだけでは不十分です。

というのも電子レンジ内の汚れは水蒸気によって浮いているので、雑に拭くだけでは窓ガラス掃除のときの拭きムラのように、汚れが残ってしまうからです。したがってリサイクルショップのメンテナンスでは、直接電子レンジ内に水をかけて汚れを洗い流し、仕上げに清潔な布などで拭き上げるという方法をとります。

しかし水をかけ過ぎれば故障の原因にもなりますし、電子レンジに水をかけられるようなスペースを一般家庭で確保するのは至難の技。そこでおすすめなのが、霧吹きを使った方法です。

水(クエン酸、お酢、レモン果汁、重曹を溶かしたものでも可)を拭きつけて水気を増やし、汚れを落ちやすくするのです。この方法なら拭き残しなく汚れを落とすことが可能です。

拭き取る順番は上→横→下

汚れを拭き取る際は、順番にもコツがあります。それは「上→横→下」の順に拭き取っていくことです。

霧吹きで水気の増えた汚れは、どんどん下に溜まっていきます。にもかかわらず、たとえば「下→横→上」の順に拭き取っていくと、せっかく掃除をした下や横の部分に汚れが落ちてきてしまいます。

効率的に掃除を進めるためにも、必ず順番を守って拭き取るようにしましょう。

こまめな掃除がきれいなレンジを維持する

電子レンジ内がきれいになれば、残るはターンテーブル(あれば)、そして外側の掃除です。

ただ、ターンテーブルは取り外して食器用洗剤などで洗えますし、外側の汚れは油汚れと埃が大半ですから、酸性汚れに効く重曹水や食器用洗剤などで拭きとればきれいになります。内側の掃除に比べれば、圧倒的に簡単です。

カレンダー

こうして一度きれいさっぱり掃除をしてみると、あることに気づくはずです。それは「電子レンジの汚れは大半がいつものか思い出せない汚ればかり」ということです。気づかぬうちに蓄積して、ふとしたときに「あれ?なんだかめちゃくちゃ汚れてない?」となるのが電子レンジなのです。

そのためきれいな電子レンジを維持したいのであれば、見た目に汚れていなくても、日常的に掃除をするのが一番の対策です。

理想は今回紹介した方法で掃除をすることですが、面倒なら飲み物や水分の多い食品を加熱したときに、さっとひと拭きするだけでも構いません。それだけでも十分状態の維持に役立ってくれるはずです。

それでも落ちない汚れに効く!2つの最終奥義

問答無用で汚れを浮かせる「洗剤パック」

洗剤

クエン酸、お酢、レモン果汁、重曹といった優しい成分では落ちない汚れには「洗剤パック」が効果的。すなわち、食器用洗剤(中性)をキッチンペーパーなどに染み込ませ、取れない汚れのうえに貼り付ける方法です。

貼り付けた状態で5〜10分程度加熱すれば汚れに洗剤がしみこむので、大抵の汚れならきれいに落とせます。それでも落ちない場合はより強力なアルカリ性洗剤を使いましょう。

汚れを根こそぎ削り取る「使わなくなったカード」

クレジットカード

「最初のチン」の段階では落ちやすくならなかった汚れは、雑巾でゴシゴシと擦ってもなかなかきれいにできません。そんなときはクレジットカードや会員カードなど、使わなくなったカードを使えばあっという間にきれいになります。

カードの端で汚れの部分を擦ってみましょう。文字通り汚れが根こそぎ削り取れるはず。あとは雑巾で汚れを拭き取るだけでOKです。

まとめ

くるりの言う通りに掃除したら、まるで新品みたいになったよ!でも……。


どうかしたの?


こんなにきれいに掃除したんだし、きれいなうちにできるだけ高く売りたいなあ。


それなら便利なサービスがあるわよ。


どんなサービス?


冷蔵庫の買取業者に、インターネットを使って一括で見積もりを取るサービスがあるの。

電子レンジをきれいさっぱり掃除したのなら、なるべく高い買取価格で売りたいと思うもの。そのためには複数の業者から見積もりを取る必要がありますが、自分で相見積もりを取るためにはさらなる時間と労力が必要です。そこでおすすめしたいのがリサイクルページのサービスです。

リサイクルページでは、電子レンジの買取に対応している全国のリサイクルショップや不用品回収業者、便利屋などを簡単に見つけることができるだけでなく、情報や写真を送るだけで一括見積もり依頼をすることも可能なのです。電子レンジを高く売りたいという人はぜひ活用してください。

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