ねえくるり、洗濯機を買取に出すときに、メンテナンスをしておくと高く売れるって前に言ってたよね。


うん、簡単でもいいからやっておくと変わってくるよ。


じゃあさ、これでもかっていうくらいピッカピカに掃除をしたら、もっと高く買い取ってくれるんじゃないの?


確実に上がるとは言えないけど、業者の印象は間違いなくよくなるだろうね。


やっぱり!そこで、くるりをリサイクルショップの店長と見込んで頼みがあるんだ。


なによ、改まって……。


プロの洗濯機の掃除方法を教えください!


なるほどね。しかたない。今日はくるり流掃除術をしっかり教えちゃおうかしら。

使わなくなった洗濯機の買取基準・買取相場は?高く売るためのコツについてもご紹介!でも紹介した通り、中古洗濯機の買取価格には傷や汚れなどの状態がある程度影響します。そのため細部にわたるまで徹底的に洗濯機を掃除しておけば、買取価格に反映される可能性は十分あります。

しかしだからと言って、アップする買取価格以上に掃除にお金がかかっては意味がありません。そこで以下では、多くの中古洗濯機を売り物レベルにまで掃除するプロであるリサイクルショップの担当者に協力を仰ぎ、お金をかけずに洗濯機を徹底的にきれいにする方法を紹介します。

INDEX
  1. 誰でもできる!プロ直伝洗濯機掃除術
    1. 時間はかかるがお金はあまりかからない!
    2. 掃除を始める前の注意点
    3. 掃除の前に準備しておくもの
    4. まずは前日の準備2ステップ!
  2. 洗濯機掃除の8ステップ
    1. 洗濯槽内の浮遊物チェック
    2. 各部品の取り外し
    3. 洗濯機本体の細かい箇所の掃除
    4. 洗濯機外側の掃除
    5. 洗濯槽内の頑固な汚れの掃除
    6. 洗濯槽の掃除
    7. 取り外した各部品の掃除
    8. 全体の水の拭き取り
  3. まとめ

誰でもできる!プロ直伝洗濯機掃除術

時間はかかるがお金はあまりかからない!

リサイクルショップは消費者から買い取ったり、卸業者から仕入れたりした洗濯機をそのまま販売しているわけではありません。未使用品などの例外はありますが基本的には倉庫などで動作チェックやメンテナンスを行ってから、売り物として店頭に並べています。したがって、リサイクルショップが行なっている洗濯機の掃除方法を実行できれば、確実に買取業者の印象を良くすることができるのです。

「プロの掃除方法だと、高価な専用の道具や洗剤が必要になるのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし洗濯機の掃除に関しては、そういった高価な道具や洗剤は必要ありません。確かにプロと違って慣れていないため時間はかかりますが、あまりお金をかけずとも十分きれいにすることが可能です。

掃除を始める前の注意点

しかし掃除を始める前に注意するべきことがあります。それは、そもそも今から掃除をしようとしている洗濯機は、買取価格がつく品物なのかという点です。もし買取価格がつかない品物であれば、いくら掃除をして状態を良くしたところで買取価格が上がることはありません。

買取価格がつくかどうかは、以下の5つのチェックポイントについて、全て「買取OK」になるかどうかで判断できます。

チェックポイント 買取OK 買取NG
動作 正常に動く 正常に動かない
状態 大きな傷や汚れがなく、洗濯槽の臭いなどが気にならない 大きな傷や汚れがあったり、洗濯槽の臭いが強烈だ
付属品の状態 排水ホース、コード、操作パネルが破損していない 排水ホース、コード、操作パネルが破損している
設置場所 室内置き 室外置き
製造年 5〜7年以内 5〜7年以上

※業者によって多少差があります。

5つのチェックポイントのうちいずれかで「買取NG」の項目があるのであれば、いくらきれいに掃除をしても、買取価格がつかない可能性が高くなります。その場合は、以下のページでなるべくお金や手間をかけずに洗濯機を処分する方法を紹介しているので、そちらを参考にしてください。

不要な洗濯機の処分にお悩みの方必見!洗濯機のおトクな処分方法3選!

確かに売れないことがわかってるなら、掃除はしないほうが良さそうだね。


お金はそんなにかからないとは言え、時間と労力はけっこう必要だからね……。

掃除の前に準備しておくもの

5つのポイントをチェックして、自分の洗濯機が買取してもらえそうだということがわかったら、いよいよ掃除の準備です。洗濯機を掃除する際にプロが使っているのが以下の道具です。

すくい網すくい網
スポンジスポンジ
メラミンスポンジメラミンスポンジ
使い古した歯ブラシ使い古した歯ブラシ
綿棒綿棒
清掃用洗剤清掃用洗剤
チューブブラシチューブブラシ
養生テープ養生テープ
ライターオイルライターオイル
乾いたタオル

すでに家にあるというものも多いでしょうし、なくても基本的には全て100円均一で揃えられます。もし高圧洗浄機持っているようであれば、迅速かつ確実に汚れを落とすことができますが、なくてもわざわざ用意する必要はありません。

まずは前日の準備2ステップ!

準備ができたら、まずは前日の準備から始めます。洗濯機掃除の準備は、以下の2つのステップで進めていきます。

1.部品のチェック
2.洗濯機に水を溜めてカビ取り剤を投入

以下で一つずつ詳しく見ていきましょう。

1.洗濯機裏側のチェック

最初に行うのは洗濯機の裏側のチェックです。

というのも、洗濯機の裏側には下着や靴下などが挟まっていることも少なくないからです。こうしたものが挟まっているか挟まっていないかでも、不用品回収業者の印象も変わってくるため、あらかじめチェックしておきましょう。

2.洗濯機に水を溜めてカビ取り剤を投入

次に洗濯槽の外側(見えない部分)をきれいにするために、カビ取り剤を投入します。

<手順>
・水量を最大に設定する。
・洗濯機の「洗い」ボタンを押す。
・水が溜まるのを待つ。
・カビ取り剤を投入。
・翌日まで放置する。(※)
※カビ取り剤は漬け置かなくても効果があるものもある。その場合はすぐ「洗濯機掃除の8ステップ」を行なっても構わない。

水量を最大に設定してから洗濯機の「洗い」ボタンを押し、水が溜まるのを待ちます。水が溜まったら、ここでカビ取り剤を投入。あとはそのまま放置しておきます。これにより、カビ取り剤が洗濯槽の全体に満遍なく行き渡るとともに、水流によって見えない部分の汚れもしっかりと落としてくれます。

なお洗濯機に洗濯槽クリーニング機能が搭載されている場合は、クリーニングモードを使えばOKです。

時間がなかったり、面倒だったりするようなら、ここまででも何もしないよりは良いよ。


これだけならかなり楽ちんだね!

洗濯機掃除の8ステップ

カビ取り剤を投入してから一晩あけたら、いよいよ洗濯機掃除の本番です。本番は以下の8ステップで進めていきます。

1.洗濯槽内の浮遊物チェック
2.各部品の取り外し
3.洗濯機本体の細かい箇所の掃除
4.洗濯機外側の掃除
5.洗濯槽内の頑固な汚れの掃除
6.洗濯槽の掃除
7.取り外した各部品の掃除
8.全体の水の拭き取り

では一つずつ解説していきましょう。

洗濯槽内の浮遊物チェック

洗濯槽に浮かぶ汚れ

前日の準備によって洗濯槽内に汚れや水垢が浮遊しているようであれば、この段階ですくい網を使って取り除きます。ただし浮遊物が多いようであれば、まだ洗濯槽の裏側に汚れや水垢が残っている可能性があるため、「脱水」ボタンを押して水を抜き、再度「洗い」を押して洗浄しておきましょう。

これを3回以上繰り返してもまだ浮遊物が出るようであれば、残念ながらその洗濯機は買取NGになる可能性が高くなります。その場合は先ほども紹介した処分の方法を考えるようにしましょう。

各部品の取り外し

次に「脱水」ボタンを押して水を抜き、洗濯槽内の各部品を取り外していきます。具体的には洗剤投入ケース、排気フィルター、糸くずフィルターなどです。この際、各部品に破損などがないかを確認しておきましょう。

ここで破損がある場合は、メーカーやホームセンターなどで交換することも可能です。ただし交換は有償になるため、交換費用と交換によってアップする買取価格を比べる必要があります。もし正確な価格差を知りたいのであれば、買取業者に見積もりを依頼して「この部品を交換したら、買取価格はいくらアップしますか?」と聞いておきましょう。

なおメーカーや販売店の保証期間が残っている場合は、無料で部品の交換ができる可能性もあります。有償で交換する前に保証書の確認も忘れず行なっておきましょう。

洗濯機本体の細かい箇所の掃除

洗濯機の細かい部分のビフォーアフター

蓋の裏側、パッキン、洗濯槽のふち、洗剤投入口などの細かい箇所を掃除していきます。これらの箇所は非常に汚れがたまりやすいため、洗剤と歯ブラシ・綿棒を使って入念に掃除しておきましょう。

なおこのステップの作業を三分の一程度水を溜め、上から順に掃除していくと、水を使いながら掃除できるうえ、汚れが下に溜まっていくので効率もよくなります。

洗濯機外側の掃除

洗濯機の外側の汚れは基本的に洗剤で洗い落とせますが、落ちにくい汚れに関してはメラミンスポンジやライターオイルを染み込ませたタオルを使います。

ただしメラミンスポンジで強くこすり過ぎたり、ライターオイルを使い過ぎたりすると、洗濯機の塗装が剥がれる危険性があります。塗装が剥がれてしまうと買取価格に悪影響が出るため、決して無理に落とそうとしてはいけません。

洗濯槽内の頑固な汚れの掃除

糸くずフィルターの裏側

洗濯槽内で特に頑固な汚れが溜まりやすいのが、糸くずフィルターを外したあとの部分です。プロの場合はここで高圧洗浄機を使いますが、ない場合はメラミンスポンジやライターオイルを駆使して根気よく落としていきましょう。

洗濯槽の掃除

洗濯槽の内側は洗剤とスポンジを使って掃除していきます。洗濯槽の内側全体を掃除できたら、「脱水」ボタンを押して溜まった水を捨てたあと、もう一度「洗い」と「脱水」を行います。

脱水作業終了後に、洗濯槽の底に汚れなどが溜まっていないかチェックして、洗濯機本体の掃除は一旦終了です。

取り外した各部品の掃除

ステップ2で取り外した部品を掃除していきます。給水ホースや洗剤投入ケースなどのプラスチック製の部品の汚れに関しては、スポンジや歯ブラシを使えば十分きれいにすることができます。

排水ホースは、動画のようにホースに水を流しながらチューブブラシを使って内部までしっかりきれいにしておきましょう。

漂白剤につけた各部品

これに対して糸くずフィルターなどの布製品の部品は、汚れが染み込んでいる場合もあるため、プラスチック製の部品に比べて一手間かける必要があります。

まずはフィルター内に残っているゴミを取り除き、残ったゴミや水垢などは歯ブラシを使って取り除いていきます。これで汚れがとれない場合は、漂白剤を水で薄めた液体に部品を浸し、漂白するのです。ここまでやれば、たいていの汚れはすっかりきれいになります。

全体の水の拭き取り

きれいになった洗濯機

最後に洗濯機の内側と外側を乾拭きし、乾かした部品をもとの位置に取り付けて、全ての掃除が完了です。

まとめ

どう、コンブ?洗濯機はきれいになった?


うん!まるで新品みたいになったよ!でも……。


でも?


こんなにきれいになったんだから、できるだけ高く売りたいなあと思って。


それなら便利なサービスがあるわよ。


どんなサービス?


洗濯機の買取業者に、インターネットを使って一括で見積もりを取るサービスがあるの。

せっかく時間と労力をかけて掃除をした洗濯機であれば、なるべく高い買取価格をつけてくれる業者に売りたいものです。しかし複数の業者に一つ一つ相見積もりを取るためには、さらなる時間と労力がかかります。そこでおすすめしたいのがリサイクルページのサービスです。

リサイクルページでは、洗濯機の買取に対応している全国のリサイクルショップや不用品回収業者、便利屋などを簡単に見つけることができるだけでなく、情報や写真を送るだけで一括見積もり依頼をすることも可能なのです。洗濯機を高く売りたいという人はぜひ活用してください。

これなら一番高く売れる業者をすぐに見つけられるね。


そうなの!ぜひ活用してね!