プラダと言えばナイロンのバッグだね。
でもナイロンだけじゃなくて、レザーも可愛いアイテム多いよ。
そうなんだ!リサイクルショップではああいうブランドのバッグも買い取ってくれるの?
お店にもよるけど、やってるところはあるよ。じゃあ今日はプラダについて紹介しようかな。

日本ではナイロン製のリュックなどのイメージが定着している、イタリアのハイブランドPRADA(プラダ)。しかし実はプラダはもともと皮革製品からスタートしたブランドで、レザーのアイテムも非常に高品質なものを取り扱っています。

ここではプラダのブランドとしての特徴や、人気モデルの買取相場、業者が見ている査定ポイントなどについて解説します。

INDEX
  1. ブランドとしての「プラダ」 2つの特徴
    1. 独自のPR戦略で人気を築いている
    2. イタリアを代表するブランドとして復活したが……
  2. プラダのバッグ・財布などの買取相場
  3. プラダの買取査定はココを見られる!
    1. ハイブランド品の査定ポイントは3つ
    2. プラダに特有な項目
  4. プラダのバッグ・財布などの人気ライン
    1. ポコノ
    2. サフィアーノ
  5. プラダをできるだけ高く売るには?
  6. まとめ

ブランドとしての「プラダ」 2つの特徴

プラダのバッグや財布を買取に出す前に、まずこのブランドがどういった特徴を持っているのかを知っておきましょう。これを理解しておくだけでも、買取に持って行く前の心の準備が整うはずです。

独自のPR戦略で人気を築いている

ハイブランドと呼ばれるブランドは、どこもPRには多大な予算を割いています。例えば誰もが知っているパリコレクション(パリコレ)でショーを1回行うためには約2,000万〜1億円前後のコストがかかるとされています。1回のショーはおよそ30分。これを春夏・秋冬と2回行うため、1年で4,000万〜2億円かかる計算になります。

プラダはこうしたショーの開催に加えて、PRにつながる店舗展開に力を入れています。日本では東京・青山、アメリカではニューヨークとロサンゼルスにあるエピセンターという旗艦店は、単なるプラダの直営店という枠組みにとらわれず、会議場として使われたり、時に映画館にもなり、そのほかイベントホールとしても利用されています。

こうした催事を通じてプラダは自ブランドのイメージを構築し、世界各地での人気を集めているのです。

イタリアを代表するブランドとして復活したが……

しかしプラダの歴史は順風満帆なものではありませんでした。1913年に創業者のマリオ・プラダによってイタリア王室御用達の皮革製品店として名を馳せたプラダでしたが、1958年のマリオ没後は低迷期を迎えてしまいます。

中年の外国人キャリアウーマン。

この危機を救ったのが1978年にオーナー兼デザイナーに就任したマリオの孫娘ミウッチャ・プラダです。彼女が考案した、日本でもおなじみの防水ナイロン素材ポコノで作られたバッグが大ヒットし、再びイタリアを代表するブランドとして復活します。

ただし、日本国内での人気はルイ・ヴィトンやシャネル、エルメスなどと比べると、どうしても見劣りしているのが現実です。人気はそのまま中古の買取相場に影響します。そのためプラダのバッグや財布などは、定価に対する買取相場がどうしても低くなる傾向にあります。

これから売りに出そうとする人は、その点をよく理解したうえで売るかどうかを判断する必要があるでしょう。

プラダのバッグ・財布などの買取相場

こうした特徴を持つプラダですが、それでは具体的にどれくらいの買取相場になるのでしょうか。かたづけ大学では今回、ブランド品買取ショップの元店長に取材をし、2019年2月現在の相場感を踏まえて合計5モデルの買取相場を計算してもらいました。

モデル名 買取相場(上限価格)
ナイロンリュック 2VZ135 ブラック 〜5万5,000円程度
2WAYハンドバッグ キャンバス 1BG439 ブラック 〜6万5,000円程度
2WAYハンドバッグ サフィアーノ 1BG775 ブラック 〜10万円程度
ラウンドファスナー長財布 サフィアーノ 1M0506 ブラック 〜3万5,000円程度
三つ折り財布 ナイロン×サフィアーノ 1M0170 〜2万円程度

※2019年2月現在

プラダのナイロン製バッグは、「THE プラダ」とも言える代表的なアイテムなので、今も変わらず人気です。しかし元々の定価が比較的リーズナブルなので、比較的大きなサイズのリュックでも買取金額は最大5万5,000円程度に収まっています。

一方定価が高いレザーのバッグや財布(サフィアーノなど)は、そのぶん買取価格も高くなる傾向にあります。しかしどちらにせよ、ルイ・ヴィトンの人気モデルのように定価の7〜8割程度で買い取られるようなケースは稀です。

例えば「カナパ 2WAYハンドバッグ 1BG439 ブラック」の低下は現行品で11万4,480円ですから、どんなに状態が良くても定価の6割以下での買取になっています。こうした事情を理解していれば、買取に出しても必要以上にショックを受ける必要はなくなるはずです。

プラダの買取査定はココを見られる!

ハイブランド品の査定ポイントは3つ

買取業者がプラダを含むハイブランド品を買取査定する際に、チェックする主なポイントは「真贋」「状態」「モデル・人気」の3点です。

査定ポイント プラダの場合どこを見る?
真贋 三角プレートのロゴやマークを中心に、全体的な品質をチェックする。
状態 角すれや傷、ナイロンバッグの場合は穴などが空いていないかをチェックする。
モデル・人気 バッグや財布として使いやすい形のものか、ナイロンのようにプラダの定番になっているラインのアイテムかなどをチェックする。

これらの査定ポイントについての詳しい解説は売りたい人は要チェック!ブランドバッグ・財布の買取査定ポイントで行なっているので、より深く理解したいという人はこちらを参照してください。

プラダに特有な項目

黒いカードと虫眼鏡

前述の3点に加えて、プラダの場合は付属品の一つであるギャランティーカードも重要な査定ポイントになります。プラダのギャランティカードには裏面に商品番号と素材、カラーのほか、購入店舗と購入日を記入する欄があります。その内容とバッグや財布などが一致していれば、アイテムとギャランティカードが一致していると言うことができます。

プラダは代表的なアイテムがナイロン製だということもあり、偽造品が非常に多いブランドでもあります。そのため買取業者によってはこのギャランティカードがなければ買取不可と判断するところもあります。もちろんギャランティカードなしで買取してくれる業者もいますが、その場合でも買取価格が数千円程度減額される可能性は十分あります。

こうした事態を防ぐためにも、できるだけギャランティカードと一緒に査定に出すようにしましょう。

プラダのバッグ・財布などの人気ライン

ハイブランド品で人気を集めるのは、基本的に一目見てそのブランドのものだとわかる定番ラインのアイテムです。プラダの場合それは、工業用ナイロンを使ったポコノと、最高級のレザーを使ったサフィアーノの2ラインです。

ポコノ

プラダを低迷期から救い出し、日本でも一躍知名度を引き上げたポコノライン。ナイロン製というとチープな印象を持つかもしれませんが、プラダのポコノラインに採用されているナイロンは別格です。

パラシュート

このナイロンはもともと工業用に特化されて作られた素材で、軍用のテントやパラシュートといった高い耐久性と軽量性、撥水性を備えています。そのうえまるでシルクのような肌触りと光沢をあわせ持っており、バッグの素材として、そして高級品の素材として最適なナイロンなのです。

こうした機能面、デザイン面から多くのユーザーの支持を得て、ポコノラインは名実ともにプラダの定番ラインとなりました。そのため中古市場でも根強い人気を誇っており、プラダの中では比較的値崩れしにくいラインの一つとなっています。

サフィアーノ

サフィアーノは生後6ヶ月以内の子牛の皮に型押しを施したレザーのことで、プラダがブランドして積極的に採用している高品質な皮革素材です。近年のプラダのバッグや財布などは、ポコノを使ったものよりもレザーを使ったものの方が多くなっていますが、その中でも最も多くのアイテムに採用されているのがサフィアーノです。

そのためサフィアーノと言えばプラダ、プラダのレザーと言えばサフィアーノというイメージが浸透しており、中古のプラダにおいても手堅い人気があります。

プラダをできるだけ高く売るには?

電卓と現金

前述したように、プラダのバッグや財布などの買取価格は状態と人気・モデルによって大きく変動します。そのため中古のプラダの買取価格は、実際に査定してみないとわからないというのが実情です。

しかし買取価格が明確にわからなくとも、手元にある品物の買取価格ができるだけ高くなるよう工夫することは可能です。

プラダに特有な方法というわけではありませんが、例えば使用したり保管したりする際は、バッグや財布ができるだけ劣化しないように気を遣ったり、売る前にできるかぎりのメンテナンスをしておいたりするだけでも、買取価格は変わってきます。また相見積もりをとって、一番高く査定してくれたところに売るという方法も有効です。

これらの方法については、知らなきゃ損する!ブランドバッグ・財布を高く売る3つの方法で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。

まとめ

プラダはどうしても安くなっちゃうのかあ……。
うん……でもしまいこんでるよりかは、売ってもらった方が他の人に使ってもらえるし、バッグや財布も喜んでくれるんじゃないかって思うかな。
確かにね。しまいこんでるのが一番もったいないね。
それに買ってから時間が経つほど買取価格も安くなりがちだから、そういう意味でも早めの決断をおすすめしたいんだよね。

ルイ・ヴィトンやシャネル、エルメスといったハイブランドに比べると、プラダの人気はどうしても見劣りしてしまいます。その差は中古になった際の販売価格、買取価格に直接影響します。

しかしだからと言ってしまいこんでいると、どんどん値下がりも進んでしまいます。これはポコノやサフィアーノでも同じです。このような事態を回避するためには、できるだけ早く売るほかありません。そのため、もし使わないプラダのバッグや財布などがあって、しかもそれを売ろうと考えているのなら、なるべく早い決断をおすすめします。

また、業者によっては他の業者より高く買い取ってくれるところもあります。リサイクルページではブランド品の取り扱いがある業者に、一括で見積もりを出すことができるようになっています。もう使わないプラダのバッグや財布などがある人はぜひ活用してみてください。

なお、この他に家電などもまとめて売りたいと考えている人は、【買取まとめ】リサイクルショップで買い取ってもらう方法を参照してください。