ねえくるり、中古の洗濯機ってどうなの?


選び方さえ間違えなければ、良い選択肢だと思うわよ。買い換えるの?


僕のお姉ちゃんが迷ってるらしくて。正しい選び方って?


オッケー。今日はそれについての話にしよう。

日本のメーカーで探した場合、新品の洗濯機はなかなか高額な買い物です。しかし中古になると、定価の半額で買えることもしばしばあります。

ところが選び方を間違えると「買ったはいいけど設置できない」「すぐに壊れた」など思わぬ事態に陥ることも……。

そこで今回は、関西のとあるリサイクルショップの店長に協力してもらって、中古洗濯機の選び方について4ステップで教えてもらいました。

INDEX
  1. ステップ1:「自分が使える洗濯機」を把握する
  2. ステップ2:「必要な洗濯容量」を見極める
  3. ステップ3:メーカーごとのメリット・デメリットから絞り込む
  4. ステップ4:3つのチェックポイントで「買う洗濯機」を決める
    1. 年式
    2. インバーターの有無
    3. パルセーター・洗濯槽の縁の状態
    4. 外装の状態
    5. それでも絞り込めなかったら店員に相談してみるのもアリ
  5. まとめ

ステップ1:「自分が使える洗濯機」を把握する

眼鏡をかけた女性

欲しい洗濯機と実際に家に設置して使える洗濯機というのは、一致しないことが少なくありません。特に室外・ベランダに設置する場合は、サイズの面で制限を受ける可能性が高くなります。

「買ったはいいけど設置できない」という事態を避けるには、あらかじめ以下の3つの情報を確認しておく必要があります。

□設置場所のスペース:室内・洗濯パンありなら大半の縦型は設置可。ドラム型の場合は注意が必要。
□水道蛇口の高さ:水道蛇口が低いと、それだけで「使える洗濯機」が絞り込まれる。
□搬入経路の通路幅:設置スペースがあっても、家に搬入できなければ使えない。

これらの情報をもとに、まずは自分が使える洗濯機を把握しましょう。

ステップ2:「必要な洗濯容量」を見極める

虫眼鏡とペンとメモ帳

次のステップでは必要な洗濯機の容量を見極めていきましょう。洗濯機選びの際、機能や状態なども基準になりますが、一番大切な基準は「洗濯容量」です。

これが決まればかなり絞り込みがかけられますし、逆にここを間違えると必要以上に高価なものを買ってしまったり、洗濯頻度をあげざるを得なくなったりします。

適正な洗濯容量の目安は、一般的には世帯人数に応じて以下のように決まります。

世帯人数 洗濯容量の目安
1人 〜5kg
2〜3人 5〜7kg
4〜5人 7〜9kg
5人以上 9kg以上

パナソニックによれば1人1日の洗濯物の目安は約1.5kgとされているので、これを目安に「我が家は洗濯頻度がこれくらいだから……」と考えていくのもいいでしょう。

1人暮らしの人が3日1回洗濯するのなら約4.5kgの洗濯容量が必要ですし、2人世帯で2日に1回洗濯するなら容量は1.5kg×2人×2日=約6.0kgとなります。

予算にもよりますが、目安の容量より一段階大きいものを選ぶと、耐久性や使い勝手の面で便利です。

ステップ3:メーカーごとのメリット・デメリットから絞り込む

メリットとデメリット

洗濯容量が見極められたら、次はメーカー選びです。といっても「自分が欲しいのはこのメーカー!」といったように、1つに絞り込む必要はありません

もちろんそこまで絞り込んでも構いませんが、絞り込みすぎると選択肢が少なくなりすぎて、欲しい中古洗濯機が見つからない可能性が高くなります。

そのためひとまずは「東芝やシャープ、日立などの国内メーカー」か「ハイアールやアクア、ハイセンスなどの海外メーカー」かで絞り込んでみましょう。

国内メーカーと海外メーカーにはそれぞれメリットとデメリットがあるので、見比べたうえで自分の好みにあった方を選ぶようにします。

国内メーカー
(東芝やシャープ、日立など)
メリット 機能面で充実しているケース、サポートが手厚いケースが多い。また、トラブル時の解決策がネットで調べられることも多い。
デメリット 新品価格が高いので、中古価格もやや高め。
海外メーカー
(ハイアールやアクア、ハイセンスなど)
メリット 新品価格が安いので、中古価格が安め。
デメリット 機能性やサポートなどでは、日本製に劣る場合が多い。

高くても長く使い続けたい人は年式の新しいもの、機能性を重視するなら国内人気メーカーがおすすめ。とにかく安い方がいいという人は海外メーカーや国内の量販店のプライベート製品などがおすすめです。

ステップ4:3つのチェックポイントで「買う洗濯機」を決める

チェックボックス

最後のステップでは、いよいよ購入する洗濯機を絞り込んでいきます。この際に基準にするべきなのが4つのチェックポイント、すなわち年式、インバーターの有無、パルセーター・洗濯槽の縁の状態、外装の状態です。

年式

使い方にもよりますが、洗濯機の寿命はおよそ7〜8年と言われています。したがって製造年が6〜8年前のものを選ぶと、使い始めてすぐ壊れる可能性が高くなります。

そのため買う洗濯機を決める際は、まず年式を確認して製造から5年以内のものかを確認します。値段は高くなりますが、長く使いたいのならやはりできるだけ年式の新しいものをおすすめします。

インバーターの有無

インバーターとは、洗濯機を回すモーターを調整する機能です。これがついている洗濯機は節電・節水・静音性能が高いため、ランニングコストを抑えることができます。

確かにインバーターが搭載されているぶん、中古価格も高くなる傾向にありますが、長く使う前提で購入するのであれば、インバーター搭載モデルをおすすめします。

パルセーター・洗濯槽の縁の状態

パルセーターとは洗濯槽の底の部品を指します。パルセーターと洗濯槽の縁は、金属などの硬いものを入れて洗濯したり、容量を超える洗濯物を入れて洗濯したりすると傷つきやすい部分です。

つまりは「どう使われていたか」が垣間見える部分なのです。傷がある・傷がないよりは、正しく使われていた洗濯機なのかどうかを見極めるための判断材料になります。

外装の状態

最後に、フタや本体の傷や汚れをチェックします。これらは多少状態が悪くても機能には差し支えありませんが、見た目の状態が悪いものほど安くなるのも事実です。

そのため傷や汚れが原因で安くなっている中古洗濯機は、気にならないという人にはお買い得商品と言うことができます。

それでも絞り込めなかったら店員に相談してみるのもアリ

ステップ1〜4を実行してもまだ絞り込めないようであれば、リサイクルショップの店員に相談するのもアリです。親切なお店なら、丁寧にアドバイスしてくれるはずです。

まとめ

なるほど、こうやって絞り込んでいけば間違いなさそうだね。


中古洗濯機って意外と選択肢が多いから、しっかり絞り込むことが大事よ。


今回もありがとう、くるり!


どういたしまして。お姉さんにしっかり教えてあげてね!

中古洗濯機は過去数年分のさまざまな容量・メーカーのものをラインナップしているので、新品洗濯機よりも選択肢の幅が広くなります。

そのためステップ1〜4で絞り込んでいくことで、より自分に合った中古洗濯機を選ぶことができるのです。

買い替え時に悩むのが「今ある洗濯機をどうするのか」ですが、まずは購入を検討しているリサイクルショップに相談してみましょう。

たとえもう動かない洗濯機でも、お店が回収してくれたり、提携する不用品回収業者に回収を依頼してくれたりする場合があります。

それが難しい場合は自分で直接不用品回収業者に依頼するのもアリです。回収料金のほか法律で定められたリサイクル料金が必要になりますが、自宅にいながらにして要らない洗濯機を処分することが可能です。

詳しい方法については不要な洗濯機の処分にお悩みの方必見!洗濯機のおトクな処分方法3選!で解説しています。またリサイクルページなら依頼できる業者を簡単に探すことができます。ぜひ活用してください。