いやあ、毎年のことだけど、今年も寒くなってきたね。


まあ、もうすぐ今年も終わるしね。


でも、外は寒いけど、室内に入ると暖房が効きすぎてて汗をかくことも多いな……。


たしかに!あれけっこう嫌なんだよね。セーターとかをその場で脱ぐわけにもいかないし。


冬物は洗濯できない服も多いから、特に困るよ。


え、こんぶ、セーターとか洗わないの?


え、洗えないでしょ?


実は洗える服もけっこうあるんだよ。


そんなの知らなかったよ!


じゃあ今日は、冬物衣料の洗濯について話そうかな。


よろしくお願いします!

コートにセーター、マフラーやファー付きのアウター、近年安くでも手に入るようになったダウン系のジャケット……服を越すにはこうした冬物衣料が必要不可欠です。

しかし冬物衣料の難点は、洗濯がしにくいこと。汗をかいたり汚れたりしても洗濯機に投げ込んで気軽に洗濯、というわけにはいきません。

でも、だからといって全く洗濯できないわけでもないんです。ここでは衣類別の洗濯方法について解説します。

 

INDEX
  1. 冬物衣料の洗濯、みんなどうしてる?
  2. セーター、ウールのパンツ、ダウン……冬物衣料の洗濯方法とは?
    1. 洗濯しないほうがいいもの、洗濯するデメリットを知る
    2. セーター、マフラーなどニット製品の洗い方
    3. ファー付きのジャケット、コートなどの洗い方
    4. ウール系のパンツ、ジャケットなどの洗い方
    5. ダウン系のジャケット、ベストなどの洗い方
  3. 「去年着なかった冬物」を高く売るならクリーニングもおすすめ
  4. まとめ

冬物衣料の洗濯、みんなどうしてる?

考えるセーターを着た女性

冬物衣料は多少洗濯しなくても、シーズンに1回程度のクリーニングで十分清潔さが保てるものもすくなくありません。

例えば冬物衣料によく使われているウールは、天然の油分と抗菌作用を持っているため、元来汗や汚れに強い素材です。

またシャツなどをインナーに着て、その上から冬物衣料を着る場合も多く、皮脂汚れなどがつきにくい服でもあります。

しかし蓄熱性の高いインナー(ヒート○ックなど)の上にニットを着て、その上にコートを羽織って……となると、電車やお店の暖房が効きすぎていたときに汗をかいてしまい、脇や背中がぐっしょり濡れることもあるでしょう。

あるいは食事をしていて料理のソースが飛ぶなど、汚れがつくことだってあります。

いくら汚れに強い冬物衣料でも、こうした汗や汚れを放置していると、嫌な臭いやシミ、黄ばみの原因になってしまいます。

ダウン物の場合は皮脂などがダウンに付着すると、空気をたくわえられなくなり、保温性が低下してきます。

せっかくのお気に入りの服が台無しになるおそれがあるのです。

「でも冬物衣料って、製品表示タグが『洗濯不可』になっているものが多くない?」と思うかもしれません。

確かにその通り。ウール物やダウン物の製品表示は、基本的に洗濯不可のマークがついています。

実際、洗濯不可マークのついた服を何も考えずに洗濯してしまい、失敗する人は少なくありません。

・セーターやニットを洗濯したら型崩れしてしまった。
・セーターやニットをハンガーで干していたら、肩の部分にハンガーの跡が残ってしまった。
・ウールのジャケットを洗濯したら、縮んでしまって着られなくなった。
・ふわふわだったはずのダウンが薄くなってしまい、暖かくなくなった。 など

特にウール物は洗濯することで毛糸に含まれる油分が抜けてしまい、そのぶん縮みやすい傾向にあるため、不用意に洗濯をすると取り返しのつかないことになります。

しかしそうした洗濯不可マークの服でも正しい方法で洗濯すれば、ほとんど型崩れや劣化をさせずにきれいにすることができるのです。

大切なのは正しい方法を知ること。それさえ知っていれば、臭いやシミ・黄ばみで服を台無しにせずに済みます。

セーター、ウールのパンツ、ダウン……冬物衣料の洗濯方法とは?

洗濯ネットに入れられた冬物衣料

洗濯しないほうがいいもの、洗濯するデメリットを知る

冬物衣料を洗濯する前に、まずは極力クリーニングに出したほうがいいものを把握しておきましょう。

<洗濯しないほうがいいもの>
・皮革製品
・裏地付きのウールのジャケット

冬にレザーのジャケットなどを着る人も少なくないとは思いますが、皮革製品は一度水を通すとひどく縮んでしまったり、硬くなったり、ひび割れたりと、洗濯のリスクが非常に大きなアイテムです。

そのため、「汗をかいたら日陰でしっかり乾かす」「汗をかく前に脱ぐようにする」など、日頃から注意が必要です(専門のクリーニング店なら洗浄できる場合もあります)。

「キュプラ」「ポリエステル」などの裏地がついたウールのジャケットも要注意。というのもウールとキュプラやポリエステルといった生地は、「縮率」といって縮む度合いに差があるからです。

縮率に差があると、縮む前にはなかったようなシワが出てしまったり、型崩れが起きてしまったりといったリスクが生じてしまいます。

どうしても洗濯が必要な場合は、クリーニング店に依頼することをおすすめします。

また、洗濯をするデメリットも事前にしっかりと理解しておきましょう。「洗濯不可」マークの服を洗濯する以上、洗濯をしない場合よりも縮みや型崩れ、傷みなどがどうしても出てしまいます。

以下の方法を実践する場合は、その点をよく検討したうえで自己責任で判断してください。

セーター、マフラーなどニット製品の洗い方

マフラー

1.服をちょうどいいサイズの洗濯ネットに入れる。
2.洗濯機のデリケート衣料モードを選択する。
3.おしゃれ着用洗剤で洗濯する。
4.洗濯後はハンガーでの吊り干しではなく、平らなところに置いて平干しする。
5.型崩れを防止するために、上下左右に軽く引っ張って形を整える。
※洗濯機のデリケート衣料モードがない場合は手洗い後、ごく短時間の脱水をかけてから干す。

ファー付きのジャケット、コートなどの洗い方

ファー

1.洗面器にぬるま湯を貼り、ファーを浸す。
2.洗面器から取り出し、シャンプーをなじませる。
3.ぬるま湯でやさしくすすぐ。
4.コンディショナーをつけ、ファーになじませる。
5.ぬるま湯でやさしくすすぐ。
6.水気を切ってから洗濯機でごく短時間、脱水する。
7.軽く乾かしたら、ヘアブラシでブラッシングしながらドライヤーで乾かす。
※リアルファーの場合は皮革製品なので、専門のクリーニング店に相談する。
※ファー以外の部分が洗濯可能な場合は、おしゃれ着用洗剤で丸洗いをしたあと4〜7を行う。

ウール系のパンツ、ジャケットなどの洗い方

ツイードのジャケット

1.服をちょうどいいサイズの洗濯ネットに入れる。
2.洗濯機のデリケート衣料モードを選択する。
3.おしゃれ着用洗剤で洗濯する。
4.干す際は縫い目のある部分を重点的に、縮みを直すように形を整える。
5.乾いてからスチームアイロンでシワを伸ばす。

ダウン系のジャケット、ベストなどの洗い方

ダウン

1.洗い桶や浴槽に服がちょうど浸かるくらいのぬるま湯を入れる。
2.ダウン専用の洗剤を投入する。
3.服を浸し、軽く押し洗いする。
4.服の中の水が自然に抜けるのを待ったあと、軽く巻き上げて残りの水分を押し出す。
5.水の濁りがなくなるまで3〜4を繰り返す。
6.服のジッパーを開いてから、ごく短時間の脱水にかける。
7.コインランドリーなどを利用して、低音の乾燥機にかける。

「去年着なかった冬物」を高く売るならクリーニングもおすすめ

クリーニング

新しい服を買ったり、服の趣味が変わったりすると、ワンシーズン以上着ないような冬物衣料も出てくるのではないでしょうか。

セーターやコートなどは場所もとるため、もし本当に着ないのであれば、リサイクルショップなどに売りに出すのも一つの選択肢です。

ただこの場合は、洗濯できそうなものでも自分で洗濯しないほうが高く売れることがあります。というのも、自宅でいくら丁寧に洗濯をしても、「本当にきれいかどうか」の証明はできないからです。

リサイクルショップなどはプロですから、きれいにしてある服かどうかの判断ができます。しかし中古の服を買う消費者のなかには、そうした判断ができない人もたくさんいます。

このとき、クリーニング済みのタグがついているかどうかが、「本当にきれいかどうか」の証明になるのです。

したがって、定価が数万円以上するような服の場合は、下手に自宅で洗濯するのではなく、クリーニング店に任せたほうが買取金額が高くなる場合があるのです。

ちなみに、クリーニング店は季節に応じたキャンペーンを実施しているところも少なくありません。例えば次のようなキャンペーンです。

・冬物衣料○○%オフ
・ニット、セーター全品○○○円
・冬物ジャケット、パンツセットで○○%オフ など

こうしたキャンペーンを利用すれば、より安く、しかも自宅で洗濯する手間もかからずに冬物衣料をきれいにできて、一石二鳥。売りに出した服の買取金額がアップすれば、一石三鳥です。

ぜひともクリーニング店を賢く活用して、お得に冬物衣料を整理しましょう。

まとめ

ずっと気になってたセーターやダウンは洗濯できたし、着なくなっていたコートも売りに出せたし、なんだか清々しい気分だ!


わかる!「これ汗染み込んでるんだよなー」と思いながらセーター着るのって嫌だもんねー。


そうなんだよ!いやあ、本当に助かった。ありがとうね、くるり。


どういたしまして!

製品表示タグに水洗い禁止のマークがあるものでも、一定のデメリットを理解したうえで、正しい方法で洗濯すれば、汗の臭いや汚れなどを気にせずに着続けることができます。

洗濯することを必要以上に恐れていると、せっかくの服が傷んでしまう可能性もあります。冬物衣料も、汗をかいたり汚れたりしたら、ちゃんとした知識にもとづいて洗濯するようにしましょう。