家電の中でも比較的大きな部類に入るテレビは、不要になった場合にはどのようにして処分するのがいいのでしょう。
不用品を回収して回っているトラックもありますが、そういった業者は信用できるのでしょうか。
急にテレビが不要になっても慌てないよう今のうちから知っておくのがおすすめです。今回はテレビの処分の方法について注意点も交えて説明します。
処分時はリサイクル料金や収集運搬料等の準備を
テレビの処分は家電リサイクル法に従って行います。家電リサイクル法というのは、テレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機といった特定家庭用機器廃棄物から、使える部品や資材をリサイクルし、廃棄物を減らすために制定された法律です。
この中では、テレビの資源を再利用するために必要となるリサイクル料金と、引き取り業者への収集運搬料を支払うことが定められています。
リサイクル料金はメーカーごとに異なります。リサイクル料金の平均額は3,000円台ですが、詳しくは家電製品協会のHPに記載されていますので調べてみるのがいいでしょう。
収集運搬料も業者ごとに違いがあり、ガソリン代やスタッフの作業代などを含め3,000円〜8,000円程度の運搬料金がかかります。
また、リサイクル料金の支払いにはリサイクル券が必要です。これは、自分で購入する方法もありますが、買い替えの際の小売業者や引き取りに来てもらう運搬業者が用意してくれる場合もあります。そのリサイクル券に記載されている番号を家電製品協会のHPの所定の欄に入力すると、処分したテレビが家電メーカーに引き渡されたかどうかが確認できます。そのためテレビを処分した後にも大切に保管しておくのがおすすめです。
え~、テレビの処分ってお金がかかるんだ~。
そうなの、リサイクル法っていう法律に厳しく定められているからお金を払って処分しないといけないの。
そうなんだ~、でも資源を再利用するってゴミも減らせていいよね!
うん、エコだよね!地球にも優しいね!
違法な出張回収業者には要注意
不要になったテレビを処分する方法には、不用品回収業者や出張買取業者などの出張回収業者に引き取ってもらう方法もあります。
回収業者はリサイクル(再利用)ではなくリユース(再販)目的で回収しているので、リサイクル料金がかからないことが多く、古いテレビでも格安で引き取ってくれる傾向にあります。
国内では使用されなくなったブラウン管テレビでも、海外貿易に出したりしています。
しかし不安要素もありあります。
例えば、事前通知のない料金面でのトラブルや、違法業者による不法投棄などです。
電池やプラスチックが含まれた廃家電は発火する危険もあり、業者の敷地内や輸出港などでの火災も相次いでいます。山に不法投棄した場合には山火事の危険性も懸念されています。古いテレビは有害な鉛が含まれていることから適切な処理が必要な家電です。
そのため、出張回収業者に依頼する場合はその業者が違法や悪徳業者ではないかどうか見極める必要があります。
以下の記事に違法業者の特徴や見極め方を記載しています。
ぜひご参考ください。
【違法業者の特徴や見極め方→違法な不用品回収業者ってどういう人たち?見極めるポイントをご紹介】
え~こわい。格安でも飛びついちゃだめなんだね。
そうなんだ。無料や格安だと思ってついお願いしようかと思ってしまうけど、料金や回収品の行方をしっかりと確認しないとだめだねー。
トラブルや環境破壊になったりしたら怖いもんね。
料金面は引き取ってもらう前にしっかりと確認すること、それからHPやチラシをよく確認したり、スタッフに回収品の行方を聞いてみるのも良いね!
使用年数が5年以上のテレビは買取不可の可能性がある
テレビを処分する方法には、リサイクルショップなどの買取店に依頼する方法も考えられます。
買取店であると自治体からの許可も得ており、買い取った商品を転売する場合がほとんどですので安心して任せられると考えていいでしょう。しかし、この場合において注意しないといけないのは、テレビの使用年数です。テレビの場合には製造から5年以上であると買取を断られることが多くあります。
というのも、もともとテレビは各メーカーで3~5年の対応年数が設定されています。この対応年数というのは、商品が問題なく使用できる期間であり、それをすぎると壊れる可能性も考えられるのです。そのため5年以上使用しているテレビは寿命に近づいており、近い将来壊れる可能性が高いと言えます。
買取店においても、販売時には問題なく作動していたテレビが、販売後1カ月もたたないうちに壊れたということになれば、店の信頼問題にもかかわります。
さらには保障期間中であれば商品を無料で修理や交換する必要もあり、それなりのコストがかかってしまいます。そういったリスクを避けるためにも買取店では5年以上使用しているテレビの買取を行ってくれないことが多くあります。
また、新品でも安く売られている海外製のテレビも買取不可、または無料引き取りとなる場合があります。元々価格が安いものですので、それに応じて中古市場でも価値が低く、高値がつかないためです。
買ったものがすぐに壊れちゃったらやっぱり良い気もしないよね。
うん、お店にとっても販売したお客様からのクレームは避けたいよね。だから長く使用したテレビははじめから買い取らないという方法をとっているのよ。
なるほど~、リスクの高い商品は買い取らないんだね。
そうだね、それに古いテレビには再販するためのメンテナンスにもお金がかかるし、なかなか売れないと場所もとるからね。
オークション等は傷や故障でトラブルになることも
インターネットが普及し、ネットオークションやフリマアプリを利用すればさまざまなものが自分で販売できるようになりました。
そのため不要になったテレビも販売が可能です。ネットオークションは利用者も多く、自分では必要ないと思っているものでも、驚くような値段がつくこともあります。
しかしネットオークションやフリマアプリはあくまで個人売買、ましてや顔の見えない個人間でのやり取りであるため、多くのトラブルが発生しているのも事実です。
まず、近年増加傾向にあるのが返品詐欺でしょう。これは出品者が狙われる詐欺で、オークションで落札した人に送った商品が何らかの理由をつけて返品されるといったケースです。テレビの場合ではわざと傷をつけ、傷がついていたとして送り返されることもあります。また故障していると言いがかりをつけられるケースもみられています。
こういったケースは、どちらに悪意があったのかの判断が非常に難しいため、泣き寝入りするというパターンも多いようです。さらに商品を送ったのに入金されないなどの金銭に関するトラブルもありますので、慣れていない場合には慎重に行いましょう。
以下の記事でフリマアプリの注意点や活用方法を記載しています。
ぜひご参考ください。
【フリマアプリの注意点と活用方法→個人情報やトラブルは大丈夫?フリマアプリの注意点や活用方法】
オークションって楽しそうだと思ったけど、トラブルもあるんだね。
インターネット上では顔が見えないという点を利用して、悪いことをする人もいるから気をつけないとね。
ほ~んと。くるりみたいに顔が見えてても意地悪する人もいるけどね?
なによそれ~、コンブなんてもう知らないっちゃ!
まとめ
不要になったテレビは家電リサイクル法に従い、リサイクル料金や収集運搬料等を支払って処分を行います。無料や格安で処分する方法もいくつかありますがトラブルも多いため、慎重に行うのがいいでしょう。特に違法な回収業者には注意が必要です。
使用年数が5年以内のテレビであれば買取に出すのがいいでしょう。リサイクル料金などの費用もかからず、トラブルに巻き込まれる心配もありませんのでおすすめの方法です。
買取店によっては出張査定や引取りも無料でしてくれるところがありますので探してみるのがいいでしょう。人気のモデルなどであれば高額買取も期待できます。処分にかかる費用がいらないうえに現金を手に入れられる可能性もある、おすすめの方法です。
【出張業者や買取店を探すならリサイクルページがオススメ!→不用品の一括見積もり買取査定ならリサイクルページ】
使用期間が5年以内のテレビは買取に出すのがいいんだね!
リサイクル料金とかも必要ないからお金をかけずに処分できるし、逆にお金ももらえちゃう可能性も高いもんね。
あ、ねえコンブ、こないだテレビ買ったって言っての、あれもういらないんじゃない?
ちょっと~勝手に売らないでよ~!