このあいだ、友達が不用品回収業者にぼったくられたって相談してきたよ。そういう業者って本当にいるんだね


まあ確かにいるにはいるけど……それって具体的にどうぼったくられたの?


家具の回収を頼んだらしいんだけど、いざ業者が家の扉から出そうとしたら大きすぎて運び出せなくて、「分解・組立手数料がかかる」って言われて追加料金を請求されたんだって。


コンブ、それぼったくりじゃなくて、ちゃんとした請求だよ……。


え、そうなの?


だってそれだと分解しなきゃならないし、売り物にするにはまた組み立てなきゃならないでしょ?


そうか……。


それには時間だって労力だってかかるから、そのための料金はどうしてもかかっちゃう。まあそういうことをちゃんと説明しなかったのもよくないけど、ぼったくりっていうのはかわいそうだよ。


なるほどなあ。そういう勘違いってどうすれば防げるの?


問い合わせの時に必要な情報をきちんと伝えておくことだね。


必要な情報?


じゃあ今日はそのことについて紹介しよう!


よろしくお願いします!

不用品回収サービスを利用する際、問い合わせの時点で見積もりに必要な情報を不用品回収業者に伝えておかないと、いざ回収という時になって思わぬ追加料金が発生することがあります。

ここではそうした事態を避けるために、不用品回収業者への問い合わせ時に伝えておくべき9つのことを紹介します。

INDEX
  1. 回収してもらいたい品物のサイズ・数は?
  2. 回収してもらいたい品物は「組立家具」か?
  3. どうやって家の中に運び入れたか?
  4. 建物の外に運び出す際の経路の環境は?
  5. 家の前の道路にトラックは入れるか?
  6. 大きな荷物の運び出しに特別な許可などは必要ないか?
  7. 大きな荷物の運び出しに養生が義務付けられていないか?
  8. 駐車場に入るために鍵などは必要ないか?
  9. 住んでいる建物は高層マンションではないか?
  10. まとめ

回収してもらいたい品物のサイズ・数は?

不用品回収業者は回収するもののサイズや数によって「何人で回収に向かうか」「どんな大きさのトラックで向かうか」「その前後にどれくらいの回収に回るか」といったことを決めていきます。そのため想定以上に人手や時間が必要になった場合は、その分の費用がかかることになります。

したがって問い合わせをする前は、回収してもらいたい品物の縦×横×高さは何cmなのか、自分が何を回収してもらいたいのかを紙に書き出すなどして、間違いなく伝えられるようにしておきましょう。

ついつい先走って問い合わせの電話をかけがちだけど、ちゃんとどんなものを依頼したいか把握してからかけるべきなんだな。


だいたいのサイズでも受けてくれるところはあるけど、それだとだいたいの見積もりしか出ないから……。

回収してもらいたい品物は「組立家具」か?

家具を組み立てる男性

分解された状態で家の中に運び入れ、家の中で組み立てた家具は、運び出す際にも分解が必要な可能性が高くなります。しかし分解するには時間がかかりますし、売り物にするためには再度組み立てなければなりません。どちらにも時間と労力がかかるため、組立家具の回収には別途料金が発生することが多いのです。

また組立家具の中には一度解体すると強度が大きく下がるものも多いので、不用品回収業者によってその時点で「回収はできない」と判断するところもあります。

分解をしてもらった場合はいくらかかるのか、分解を自分でした場合はどれくらい安くなるのか、そもそも回収はできるのか。こうしたことを問い合わせの段階で知っておくためにも、組立家具かどうかをきっちり伝えておきましょう。

どうやって家の中に運び入れたか?

組立家具の場合もそうですが、玄関から運び入れられない大きな家電などの場合、クレーンなどを使って運び入れることがあります。このようなケースでは、運び出す際もクレーンなどが必要になる可能性があるため、不用品回収業者も事前に情報を得ていなければ対応できません。不用品回収業者によっては対応できない可能性も十分あります。

そのため、問い合わせ前に購入した際のことをよく思い出し、「配達員などの手で家の中に運び入れてもらう」以外の特殊な方法で運び入れた場合は、必ずそのことを不用品回収業者に伝えるようにします。

けっこうこれって忘れてそうだよね。


そうなのよ。そもそも家の前までどうやって運んできてもらったかわからない、とかね。


事前に思い出しておかないと、業者さんを困らせちゃうね……。

建物の外に運び出す際の経路の環境は?

狭い階段

 

・荷物が大きすぎてエレベーターに入らない。
・階段が狭すぎて階段から運び出せない。
・出入口の通路が住人の自転車で溢れかえっていて、スムーズに荷物を運び出せない。

このように建物の外にスムーズに運び出せない場合、不用品回収業者も何らかの対策を講じなければなりません。しかしその準備ができていない場合は見積もり時よりも手間も時間もかかるため、どうしても追加の料金がかかってしまいます。

そのため、回収してもらいたいものを建物の外に運び出す際にどんな経路を通るのか、そしてその経路はスムーズに運び出せる環境になっているのかを、問い合わせをする前に確認し、問題がありそうな場合は「こんな環境なんですが、大丈夫そうですか?」と聞いておきましょう。

家の前の道路にトラックは入れるか?

地域よっては建物と建物の間を通る道路が狭く、軽自動車などの小さな車でなければ通れないというケースもあります。もちろん軽自動車しか通れないことを知っておけば不用品回収業者も軽トラックを手配できます。しかし大きなトラックで来たものの道路が狭くて入れないという場合は、駐車場を探してそこに駐車し、そこから移動して荷物を運び出し……という手間と時間がかかってしまいます。

このような事態になって追加料金を発生するのを防ぎたいのであれば、あらかじめ家の前の道路がどれくらいの広さなのかを伝えておく必要があります。といってもわざわざメジャーなどで測る必要はありません。普段の生活の中で家の前の道路をトラックが通ったり、車同士がすれ違いをしたりしているかを思い出し、それを不用品回収業者に伝えればいいのです。そうすれば不用品回収業者も「それならこれくらいの幅の道だな」という判断ができるはずです。

私の家の前は軽自動車しか通れないから、軽トラックできてもらわないとダメなんだ。


僕は車に乗らないから、道の幅がどれくらいかってわからないんだよね……今度どんな車が通ってるか、確認しておかなきゃ。

大きな荷物の運び出しに特別な許可などは必要ないか?

怒りをあらわにする男性

管理会社や管理人のいるマンションや団地の場合、部外者が建物内に入ったり、建物内から大きな荷物を運び出したりするために、建物側にあらかじめ知らせておかなければならないケースがあります。依頼者側が知らせるのを忘れていた場合、不用品回収業者はその確認が取れるまで時間を無駄にすることになります。それが原因で追加料金がかかる場合もあれば、そのあとに控えている他のお客さんに迷惑をかけてしまう場合もあります。

これを防ぐためには、あらかじめ管理会社などに問い合わせて「不用品回収業者に依頼をしたいが、問題ないか?」といった話をしておく必要があります。そのうえで、建物内に入る前に受付などがあるようであれば、その旨を不用品回収業者に伝えておくようにします。

大きな荷物の運び出しに養生が義務付けられていないか?

これもマンションや団地などの集合住宅に多いケースですが、床や柱に傷がつくのを防ぐために、大きな荷物の運び出しには養生が必須になっている建物もあります。養生には道具が必要ですし、養生のための時間も必要です。そのためこれを伝え損ねてしまうと、かなりの確率で追加料金が発生します。

思わぬ出費を防ぐためには、まず建物側に養生の要不要を問い合わせておき、必要な場合はその旨を不用品回収業者にあらかじめ伝えておかなければなりません。

法人として依頼するときは、ビジネスビルも養生が必須の場合が多いから注意が必要ね。


ラジャー!

駐車場に入るために鍵などは必要ないか?

特に自分が車を持っていない人は気に留めたことがないかもしれませんが、駐車場に入るために鍵が必要だったり、ゲートをくぐるために許可が必要だったりと色々なルールがある建物もあります。これも事前に不用品回収業者に伝えておかないと、余計な手間や時間がかかってしまうことになるため、追加料金が発生する可能性があります。

そうならないために、あらかじめ管理会社などに「不用品回収業者に依頼をしたいが、駐車場へ入ってもらうことはできるか?」といった問い合わせをしておきましょう。そして手続きなどが必要な場合は、その旨を不用品回収業者に伝えておきます。

住んでいる建物は高層マンションではないか?

タワーマンション

何十階もあるような高層マンションの場合、上から下を行き来するだけでも他の建物より時間がかかります。また高層マンションはセキュリティが高く、ここまで見てきたような特殊なルールがあるケースも少なくありません。そのため不用品回収業者の中には高層マンションという段階で料金が高めになるところもあれば、対応しないというところもあります。

回収の日になって料金が見積もりより高くなったり、回収を断られたりしないためにも、高層マンションに住んでいる場合はその旨を問い合わせの段階で伝えるようにしましょう。

まとめ

複数の業者に相見積もりをとるとき、ここで紹介した9つのことを問い合わせの時点で伝えるかどうかで、見積もりの金額に大きな差が出る場合があります。

しかしそこで安い業者に依頼をしたところで、結局その差額分は請求されることになりますし、伝えなかったことが原因で時間がかかり、自分のあとに控えているお客さんにも無用な迷惑をかける可能性もあります。そのような事態になるよりは、事前に正確な見積もりを聞いたうえで、どこに依頼するかどうかを選べるほうが良いはずです。

お互いに気持ちよく取引をするためにも、不用品回収業者に依頼をする際はここで紹介した9つのことを前もって調べておき、きちんと伝えるようにしましょう。

確かに業者さんも利用者側も、気持ちよく取引したいものだよね。


そのためには業者側はもちろん、利用者側も自分ができることをしていきたいよね。


ぼったくりだって怒ってた友達にもちゃんと伝えるよ。


そうね。また怒らないでいいことで怒ることになるかもしれないし。


今回もありがとう、くるり。


どういたしまして!