うーん、結局すごく安くなっちゃったなあ……。
どうしたの?
メルカリで服を売ったんだけど、価格を交渉されて、かなり安くなっちゃったんだ。
出品ページを見せてみて。
これなんだけど……。
ふむふむなるほど。確かにこれだと価格交渉に応じて安く売ることになってもしかたないかもね……。
え!どうして?
メルカリには「高く売るコツ」っていうのがあるのよ。知りたい?
もちろんだよ!今すぐ教えてよ!
メルカリは2018年10月に、全国の男女2,536人に対して「かくれ資産(=家の中に眠る不用品の二次流通価格の総額)」についての調査を行いました。
その結果、平均して国民1人あたり約28万円、1世帯あたり約69万円ものかくれ資産があることがわかっています。
自分の家にこれほどの資産が眠っているのだと思うと、メルカリに出品をしてお金に変えてみたいと思う人も多いはず。
しかし何も考えずに出品をすると思うように売れず、最終的に他のユーザーからの価格交渉に応じて安く売り叩く羽目になる可能性が高くなります。
どうせ売るなら高く売りたいですよね。そこで今回は、メルカリで商品を高く売るためのコツを4つに分けて説明していきます。
高く売るためには「より多くのユーザーに見てもらうこと」が必要不可欠
価格交渉に応じずに売り切るための4つのコツの説明に入る前に、まず高く売るための大前提を理解しておきましょう。
例えば10人のユーザーがいたとして、そのうちこちらが出品した商品を欲しいと思う人が1人いたとします。
この10人にしか出品ページを見てもらえなければ、商品を買いたい人は1人しかいないので、この人に「値引きをしてください」と言われれば、出品者は交渉に応じるしかありません。
しかし出品ページを100人、1,000人に見てもらうことができれば、欲しい人は10人、100人と増えていきます。
するとその中には「出品者が提示した価格で買ってもいい」と思うユーザーも出てきます。結果、大きな値引きをすることなく、高値で売れるというわけです。
したがって、高く売るために必要なのは「より多くのユーザーに出品ページを見てもらうこと」だと言えるのです。以下で説明する4つのコツは、すべてそのためのテクニックだと考えてください。
写真で商品の魅力と情報を伝える
メルカリで買い物をするユーザーが欲しいものを探すとき、初めに見るのは商品の写真です。特に1枚目は検索画面に表示されるため、それだけで「商品ページを見てみようかな」と思ってもらえるような写真にしなくてはなりません。
ではどのようなところに注意をすればいいのでしょうか。以下にまとめてみました。
・全体像が見える。
・明るい。
・キズや汚れなどがわかりやすく写っている。
商品が服飾雑貨にせよ、本やDVDであるにせよ、大切なのは一目見て「それが何であるか」がわかることです。そのためには全体像がしっかりと写っている必要があります。
次に重要なのが写真の明るさです。どんなに魅力的な商品でも、写真が暗ければ魅力が伝わりません。現物とかけ離れてしまうような加工はNGですが、商品の魅力が正しく伝わるような加工であれば、適度に入れておきましょう。
また中古品の取引においては、商品のキズや汚れなどがつきものです。こうした情報を正確に伝えずに取引をしてしまうと、あとからトラブルになる可能性が高くなってしまいます。したがってキズや汚れがある場合は、包み隠さずしっかりと写真に収めて掲載するようにします。
この他にも「できるだけ画素数の高いカメラを使う」とか「商品が魅力的に見えるアングルなどを工夫する」など、メルカリの商品写真については様々なポイントがあります。
しかし何より大切なのは基本です。まずは上記の3点を確実に実践するようにしましょう。
説明文をわかりやすく、読みやすくする
写真だけで商品の情報をすべて伝えることはできません。商品の魅力や状態を正しく伝えるためには、説明文での補足が必要不可欠です。
説明文があまりにも短かったり、読みにくかったりすれば、どうしても「その商品をもともと知っているユーザー」にしか購入を検討してもらえません。洋服なら新品を実店舗で試着したことがあるからサイズ感がわかっているような場合です。
より多くのユーザーに購入を検討してもらうためには、誰にでも商品の魅力や状態が伝わるような説明文にしなければなりません。そのためのポイントが以下の4点です。
・最初にユーザーが一番知りたい情報を載せる。
・次に自分が思うセールスポイントを紹介する。
・読みやすいように改行を入れる。
・<>などの記号を使って見出しをつける。
「一番知りたい情報」とは、サイズや年式、定価や状態、スペックなどの客観的な情報を指します。参考になるのは通販サイトの商品説明。「自分が通販をするときに、どんな情報があったら買いやすいか」をよく考えて、ヌケ・モレなく記載するようにします。
次に自分が思うセールスポイント、つまり主観的な情報を書きます。例えばその商品を自分が使ってみた感想や、「ここにキズがあるので相場より安く出品しています」といった価格の理由などです。
文章は見た目も大切です。せっかく出品ページを開いてもらっても、びっしり文字で埋まっていれば最後まで読んでもらえないかもしれません。これを防ぐためには、スマホの表示で3〜4行を目安に改行を入れ、読みやすくする必要があります。
また「<>」「●」「■」といった記号を使って見出しを作り、文章を整理するのも読みやすくするコツです。例えば「<商品説明>」「●サイズ」といった具合です。
説明文にキーワードを盛り込む
ここまでの2つのコツが基礎編だとすれば、ここからの2つのコツは応用編です。
メルカリで商品を探すとき、たいていのユーザーは検索機能を使って自分の目当ての商品を探したり、検索ワードを登録しておいて、関連する商品を定期的にチェックしたりします。
商品をより多くのユーザーの目に触れさせるためには、こうした検索にできるだけ引っかかるような工夫をしなければなりません。
そこで取り入れたいのが「説明文にキーワードを盛り込む」こと。といっても文章内に盛り込むのは難しいので、説明文の終わりに「検索用キーワード」という見出しを作り、以下のように記載します。
<検索用キーワード>
#ゲーム #ゲーム機本体 #ゲーム機 #PS #プレイステーション #プレステ
キーワードはよく似た商品を出品しているユーザーのページを参考にしたり、自分が商品を探すときに使うであろうキーワードからチョイスしたりと、自分なりに工夫してみましょう。
「100円ずつ値下げ」でいいね!したユーザーに通知を飛ばす
最後のコツは100円ずつ値下げしていく、というものです。なぜこんなことをするのでしょうか。
「100円ずつ値下げ」の本質は、実は販売価格を安くすることにはありません。大切なのは商品にいいね!をしているユーザーに対して、通知が飛ぶ点にあります。
メルカリには様々な通知機能がありますが、その中に「いいね!した商品の値下げ」という項目があります。いいね!をしているということは、少しは商品を欲しいと思っているということです。100円値下げをするだけで、そのユーザーに対してダイレクトに通知を飛ばせるのです。
これにより、真剣に購入を検討しているユーザーへのアピールになるのはもちろん、いいね!をしたことを忘れてしまっているユーザーにも「そういえばこんな商品もあったな。やっぱり欲しいかも……」というふうに思わせられるのです。
まとめ
……というわけで、この4つのコツを押さえるだけで、高く売れる可能性が高くなるはずよ。
う、うん……。
どうしたの?
いや、コツはわかったんだけど、その……。
なによ、言いたいことがあるなら言いなさいよ。
め、面倒だなあって思って。
確かに、これを全部やるのはけっこう面倒くさいわよね。
うん。
それなら、どうしても高く売りたいものだけ自分で手間をかけて売って、あとのものはリサイクルショップに持ち込むというのもおすすめよ。
なるほど!それなら数が少なくなるから、なんとかやれそう。
なにも全部をメルカリで売る必要はないのよ。賢く活用しましょ。
うん!ありがとう、くるり!
どういたしまして〜。
かくれ資産をお金に変えるにしても、その全てをメルカリで売ろうとすると出品のための手間で疲れてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、自分の中で思い入れのあるものや、高く売りたいものだけをメルカリに出品し、残りのものはまとめてリサイクルショップに持ち込むという方法です。
特に家具や家電、ハイブランド品といった消費者同士では売買するのが難しいものに関しては、プロの力を借りる方が出品の手間もトラブルのリスクも少なくて済みます。
メルカリへの出品はあくまで手段の一つに過ぎません。賢く使い分けて、効率よくかくれ資産をお金に変えていくようにしましょう。